【企業研究】 株式会社アイエスエフネット ISFnet, Inc.

株式会社アイエスエフネット ISFnet, Inc.

この会社の主な事業領域は顧客企業の情報システムの構築や運営に携わるエンジニアの提供です。日本国内の市場の成熟と、顧客企業が海外に進出するのに伴い、顧客の海外現地法人や事業所の支援が拡大しています。それに伴ってエンジニアに限らず営業職の採用も拡大しています。現在、6ヶ国に事業拠点がありますが、2020年までに34ヶ国に拡大する予定を持っています。

現在グループで2,500人の従業員を抱えていて、そのうち数百人が外国人です。海外での活躍が期待されるので、バイリンガルでグローバル指向の外国人留学生とそのOBを積極的に採用しています。

 業績ですが、この会社は2000年の設立以来コンスタントに事業拡大を続けて、2008年には年商86億円に達しました。近年はリーマンショックや震災などの影響で年商70~80億円で足踏みをしています。これは日本という国が踊り場に差し掛かったこともあり、この会社に収益面での成長が停滞しているようにみえますが、この企業グループは別の意味で成長したと考えています。

 この会社の受賞実績を並べてみました。

2010年10月 就活アワード2012「学生が就職すべき、働きがいのある成長企業」
2011年02月 第8回企業フィランソロピー大賞 【特別賞】先進雇用モデル賞
2011年09月 平成23年度「均等・両立推進企業」 東京労働局長奨励賞
2011年11月 第6回ニッポン新事業創出大賞 企業部門・優秀賞
2011年12月 茨城県子育て応援企業表彰 仕事と子育て両立支援部門 優秀賞
2012年10月 第3回ビジネス・イノベーション・アワード2012 優秀賞
2012年11月 第6回ワーク・ライフ・バランス大賞 大賞

このことから、この会社のイメージ、目指す方向性が見えてきます。
この会社は非常にユニークなビジネスモデルを持っています。そのひとつが「20大雇用」をスローガンとする「雇用創造」。さまざまな就労困難者に雇用の機会を提供しています。例えば障害者。障害者の雇用を創出すれば障害者は自立の足掛かりを得ることができ、本人だけでなく家族にも福音をもたらします。

 収益性を追求する企業であれば就労困難者雇用に力を入れることはできないと考えられてきました。この会社はCSR(企業の社会的責任)を一歩進めて、事業として成立させる努力をしています。

 現在2,500人いる社員の1割が障害者とのこと。なぜこれだけ注力するかというと、渡辺社長自らが会社員時代に7年間、うつ病とパニック障害に苦しんだからです。2000年に起業した当時、無名のベンチャー企業だったこともあって応募する人間がいなかったそうです。たまに来ると経験者はお金の話ばかり。一方で未経験者は、技術はないものの態度が良く、やる気もありました。渡邉社長は履歴書を見ない、人物本位の採用を数年間続けたそうです。後でその中に、いわゆる就労困難者が多数含まれていたことを知って、現在の企業ポリシーが完成したようです。

 3月2日(土)に開催される「第14回アジア人材就職・転職説明会」にも出展します。詳細はログインして企業情報でご覧ください。

(注意: 本文書は作成時の正確さにつき十分配慮して作成されていますが、将来における正確さを保証するものではありません) 


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